「快適な環境を作ること」佐勘が目指す「おもてなし」のすべてはここから始まります。快適な入浴環境と、安全・安心をお客様に提供することも私たちの使命です。
秋保温泉では、江戸時代(1855年)に、大地震で温泉が埋没して湧き湯が一時途絶えるという事態に見舞われました。その際に、当時の佐藤家当主寿右衛門(じゅえもん)が、しばらく湯殿山(ゆどのさん)にこもって祈りを捧げ、後に湧き湯が復活したといわれています。旧来、秋保では「湯神社」を祀り、湯を大切に守ってきました。温泉も自然から受ける「有限」の大いなる恵みです。私たちはこの自然からの恵みを有効に使う義務があると認識しております。
温泉は私たち事業者の占有物ではなく地域の共有財産です。千年後に私たちの子孫が秋保温泉に浸かり鼻歌を歌っている、そんな永続的な和風のリゾート地にすることが私たちの願いです。
環境負荷にかかわる様々な事案を軽減すべく、細事から大事に至るまで真摯に取り組むことを第一義とし、社内では「環境配慮企業を目指した取り組み」を規定しています。
現代の環境への配慮が高まる中、自然との共生を果たし本物のリゾートとして認知されるよう様々な活動を行い、これからの未来へ向けてまた新たな一歩を踏み出していきます。
「佐勘グリーンプロジェクト」の発足
平成15年から、社員によるプロジェクトチームが発足し、環境活動への取り組みが発足し、環境活動への取り組みが始まりました。旅館特有の、お客様の求める、「非日常での贅沢感」は、環境面での「無駄」も多い場合もあります。「お客様にストレスをかけることなく」できる活動を、お客様の声を伺いながら、推進してきました。
食品リサイクル法に基づく廃棄物の削減
当社独自の実行目標に基づき、食品廃棄物排出量削減を目指します。
- 提供夕食メニューの量・内容の検討
- 食品廃棄時の水切りの徹底
専用の「水切りざる」を使用することにより、食品残滓の重量を抑えております。
水切りを徹底することで、全体の量は大幅に減少しました。
社内独自の取り組み
- GPN(グリーン購入ネットワーク)への加入
- GPN(グリーン購入ネットワーク)のエコチャレンジホテルとして、GPNの定めるガイドラインの過半数の達成を実現しております。
- 取引先様に専用コンテナでの納品を依頼
- 納品ケースの回収(発砲スチロール)
- 客室への分別ゴミ箱の設置
GPN(グリーン購入ネットワーク)の基準達成の為、分別可能なゴミ箱を客室内に設置しお客様にご協力を頂いています。
エコキャップ活動
ペットボトルのキャップの収集を2009年8月より始めております。集めたキャップは「エコキャップ推進委員会」に定期的に送付しており、途上国のワクチンに代えていただいております。
お客様への還元―松島佐勘「松庵」へ畑の造成
エコへの取り組みによって、節減できたお金で、畑を作りました。栽培した野菜は、夏休みに、朝の散歩後にプレゼントしております。
電気量・水道量の節減
1.「ブルーライト運動」の実施
館内の電気スイッチに青いシールを貼り、作業中につけて良い電気を明確化しております。無駄な電気の点灯を最低限にしております。
2.館内施設の、「白熱灯」から「省エネ電球LED」への切り替え
ロビー・玄関前や、エレベータホールなどのパブリックスペースの照明のLED化を図っています。
3.BDF(バイオECO燃料)のへの取り組み
佐勘では、調理場の廃食油を㈱オイルプラントナトリ様のご協力で、バイオECO燃料に100%リサイクルしています。今後は当社としても商品開発に協力し、自社車両への供給も視野に入れ、活動しております。食品廃棄物を燃料資源として出荷することで、廃棄物の排出元からエネルギー原料供給元になっています。
4.温泉余剰熱の活用による、省エネルギー化プラン
温泉排水の余剰熱を利用し、給湯熱負荷の低減を図るシステムを導入し、省エネルギー化に取り組んでおります。
宮城県・仙台市・東北大学・㈱亀山鉄工所,㈱コベルコマテリアル鋼管様のご協力・ご支援を頂きました。
5.重油の節減
冷温水発生機は、冷暖房の負荷に応じて、細めに機械の発停を行うことで、消費量をおさえています。また、負荷の量に応じ、大型・小型2種類の機械を使い分けています。